面接採用の舞台裏〜書類審査の実態

(取材・文/朝倉昭)2004.09.15

人事担当者の悲しいとき

 採用業務は、いつも「特急の仕事」として天から降ってきます。不意打ちで来ることも少なくありません。こうして各部門のワガママに翻弄される日々が始まります。

 応募書類が届いたら、さっそくコピーして書類選考です。数人の担当者で通過者を決めたら、次は面接の段取り。最大の難関は社長面接や役員面接です。なにしろ多忙な人々ですから、なかなか捕まりません。なかには、あとで部下から文句を言われるのを嫌がって逃げる人すらいます。
 ようやくこぎつけた面接で、見事に採用が決定したら、急いで%社準備の手続きに入ります。しかしその翌日、取締役から呼び出されます。

 「採用の件ね。人物は問題ないけど、ちょっとウチの都合が悪くなってね」

 泣く泣く不合格通知を送ります。それからひと月も経たないうちに、同じ職種の求人を出すハメになることも――。

 これは何処の会社でも起こること。面接を通過するか否かは、その時の事情も大いに関係してきます。ですから面接を受けた後は、絶対に自分を責めたりしないでください。転職活動でもっとも重要なことは、『前向きな姿勢を維持すること』ですから――。


こんな採用もある

 一方で、採用が急転直下で決まることもあります。最も多いのが「取締役の不在」です。最終面接を担当する取締役などが、どうしても予定が取れない場合、こんなことを言われます。
 「人事が決めればいい。もしくは、実際に使うのは○○課長だから、彼に決めさせればいい」
 こうなると話は早い! 現場はいつも人材不足ですから、すぐに話はまとまり、取締役の気が変わらないうちに「急げや急げ」と採用通知を送ります。
 「えっ? もう内定出しちゃったの?」
 あとで取締役は文句を言ってきますが――なんのその! 人手不足を強いられていた課長も、陰で密かに大喜びです。してやったり! といったところでしょうか。
 ほかにも、「スキル重視」と言いながら、まったくの初心者を採用することがあります。特に多いのが...

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