いま多くの会社で行われている適性検査。SPIだけでも、上場企業を中心に、およそ一万社ほども採用しているようです。その他にも「YG性格検査」、「GAB検査」など、その種類は驚くほど多くあり、求職者はもちろん、人事担当者にとっても大きな悩みのタネになっています。
まず厳密に言えば、「人格検査」と「能力検査」は、目的と判断方法が違います。そして「適性」の意味合いですが、これは心理学者の中でも定義に争いがあることをご存知でしたか?
つまり試験を受けたその人が「適性か否か」、「有能か否か」という診断は、一般的な検査だけでは分かりません。
ところでわたしの経験上、こんなことがありました。入社試験の能力検査で、驚くべき天才と出合ったことがあります。しかし結果は不採用。理由は、ほかに会社の雰囲気に合いそうな人がいたからです。雰囲気があえば、人間は驚くほど成長しますから――。
よく耳にする言葉として、「将来性のない人を落とすため」とありますが、適性検査にそんな効果はありません。ですが、悲しいことに現実では、試験の...
( 内容の続き )
■適性検査を採用する理由
・適性検査の本旨
■どの検査にも共通する「やり方」
・適正検査で評価を上げる方法
■適性検査で落とされた?
・人事が適正検査より重視するもの
■最後に―-
・よくある適性検査の特徴